ANA陸マイラーの多くがメインカードとして使用しているクレジットカード、ANA VISAワイドゴールドカード。
我が家でもこのカードをメインカードとして利用しています。
そう思いながらしばらく不満もなく使っていたのですが、ある日突然落とし穴にはまりました。
本記事ではANA VISAワイドゴールドの紹介と、陸マイラーブログであまり語られることのない「マイペイすリボの住宅ローンへの影響」について紹介します。
ANA陸マイラーの強い味方、ANA VISAワイドゴールド
ANA VISAワイドゴールドは高いマイル還元率から陸マイラーに人気のカードです。
陸マイラーとは
飛行機のマイレージ(マイル)は通常飛行機に乗った際にプレゼントされ、一定量貯まると無料の航空券(特典航空券)と交換してもらえます。しかし、飛行機に乗らずにクレジットカードの支払い等でマイルを貯めて特典航空券を入手している人もいます。空を飛ばずに陸でマイルを貯める、彼らのことを陸マイラーと呼びます(私も陸マイラーです)
基本情報 | |
---|---|
年会費 | 14000円(税抜) |
家族会員カード年会費 | 4000円(税抜) |
旅行障害保険 | 最高5000万円 |
ボーナスマイル | 入会・継続時2000マイル |
ポイントサービス | ワールドプレゼントポイント |
ANAマイル還元率 | 最大1.6%以上 |
カードラウンジ | 利用可 |
国際線ビジネスクラス専用チェックイン | 利用可 |
年会費が1万5千円しますが、入会時・入会後のキャンペーンでかなりのマイルがもらえ、そのボーナスマイルで初年度分の年会費がペイできるほどです。また、様々な特典もついてきます。
さらにマイ・ペイすリボの登録などで年会費を1万円まで下げることが可能です。
この年会費を高いと考えるか安いと考えるかはそれぞれだと思いますが、陸マイラーなら検討の余地は十分あるカードです。
還元率について
このカードは利用方法によって還元率が1.6%以上まで上がります。ここではその還元率がどのように決まるのかを説明します。
※今までは最大1.648%の還元率でしたが、2021年2月からは最大1.405%に下がることになりました
通常還元率
このカードではカード利用1000円につき1ワールドプレゼントポイントがもらえます。
このポイントをANAマイルに交換する際、一般のANAカードでは2つのコースから交換方法を選びます。
コース | 詳細 |
---|---|
5マイルコース | 1ポイント=5マイル 手数料無料 →還元率0.5% |
10マイルコース | 1ポイント=10マイル 手数料6000円/年 →還元率1% |
ANA VISAワイドゴールドには10マイルコースが特典としてついています。
手数料6000を払うことなく還元率1%なわけです。
ボーナスプレミアムポイント
更に通常のポイントとは別にボーナスポイントがもらえます。
ボーナスポイントは通常のポイントと異なり、1ポイント=3ANAマイルで直接交換できます。
しかし、Gポイント又はポイントタウンに交換してソラチカルートに乗せることで4.05ANAマイルまで上げることができます。
ソラチカルートについてまだ知らない方は、ポイントサイトからANAマイルにお得に交換する方法をまとめているのでご覧下さい
- 前年度の利用額に応じて今年度の支払いに対して付与
※2021年2月に廃止予定 - マイペイスリボの利用(金利発生)で、その月の全支払い額でもらえるポイントと同ポイントを付与
ボーナスポイント1(前年度利用ボーナス)
前年度の利用額に応じて翌年度のステージが決まり、今年度のカード利用時にボーナスポイントがもらえます。
※2021年2月に廃止予定です。
ステージ | 前年度利用額 | ボーナス内容 |
---|---|---|
V3 | 300万円以上 | 今年度50万円支払い時に300ポイント。 以降10万円支払い毎に60ポイント。 ボーナス還元率=0.243% |
V2 | 100万円以上300万円未満 | 今年度50万円支払い時に150ポイント。 以降10万円支払い毎に30ポイント。 ボーナス還元率=0.1215% |
V1 | 50万円以上100万円未満 | 今年度50万円支払い時に100ポイント。 以降10万円支払い毎に10ポイント。 ボーナス還元率=0.0405%?0.081% |
※ボーナス還元率の計算はポイントサイトを経由して1ポイント=4.05ANAマイルと交換した場合で計算しています。
ボーナスポイント2(マイペイスリボボーナス)
2つめはマイペイスリボの設定をし、金利が発生した場合通常ポイントと同額のボーナスポイントが付与されるというものです。
マイペイスリボは月々の支払いを一定にし、残りをリボ払いにするサービスです。
このリボ払いには年15%の金利が発生します。
ただし、1円でも金利を払えば良いので、毎月支払額の増額を申請してギリギリ金利が発生するように調整すればボーナスポイントがもらえます。
私は支払金額が確定する毎月25日になってからリボ残高が1000円を超える程度に調整しています。
このボーナスポイントもポイントサイトを経由することで1ポイント=4.05ANAマイルと交換できるので、還元率に0.405%が追加されます。
また、リボ残高を少なくしすぎると金利が発生せず、ボーナスポイントがもらえないことがあるのでご注意ください。
ボーナスポイントを含めた還元率
では実際の使用で還元率がどのように決まるか、前年度支払いによるボーナスステージがV2の場合を例に見てみましょう。
通常の還元率(1%)+前年度支払いボーナス(0.1215%)+マイペイスリボボーナス(0.405%)
=1.5265%
- ステージなし(前年度支払い50万円未満)の場合=1.405%
- ステージV1の場合=1.45%程度
- ステージV2の場合=1.5265%
- ステージV3の場合=1.648%
年会費割引
年会費が税抜14000円と高いこのカードですが、
- web明細にすることで1000円引き
- マイペイスリボに登録することで3500円引き(+家族カード1500円引き)
となり、両方設定することで税抜9500円まで下げることができます。
ANA VISAワイドゴールド・マイペイすリボの住宅ローンへの影響
ここまでで説明したように、ANA VISAワイドゴールドの魅力を引き出すにはマイペイすリボへの登録が重要です。
ですが突然、このマイペイすリボが問題になる日がやってきました。
実は私、近々家を建てようと思っており土地を探しています。(2019年6月 土地決まりました!)
既にハウスメーカーさんは決定しているので良い土地が見つかり次第購入する予定です。
そこでまず住宅ローンを組む目処をつけておくため、銀行に相談に行ってきました。
1週間ほどで結果をご連絡します!
ところがその3日後電話がかかりました。
聞かれた瞬間には「いえ、一括払いだけですが・・・」と言った私ですが、すぐに思い当たりました。
ANA VISAワイドゴールドの支払いがマイペイスリボです。
そこで、
「年会費割引のためにマイペイスリボというものを利用している。しかし実際の支払いは都度一括に変更してリボの利用は月に千円と少し程度だ。」
という説明に切り替えました。
しかし返ってきた答えは次のようなものでした。
- 利用額もだが、それよりリボを使っていることがまずい。特にリボ専用カードは持っていることもマイナスになる。
- 本申し込みの際に返済残高のあるクレジットカードは一回払いのカードであることを証明するものが必要(明細等)
このように申込の際に「リボ払いをしていないことを確認するため、先月の明細を持ってきてください」と言われることがあります。
もしリボを使っている明細しか出せなければ、希望の借り入れが額に届かない、最悪借りられないなんてケースに発展するかもしれません。
大きなローンを組む予定のある方は早めにマイペイすリボを停止して、リボ残高なしの明細提出の準備をしておきましょう。
また、リボ専用カードは持っているだけで審査のマイナス評価らしいので、解約しておいた方がよさそうです。
キャッシング枠のローンへの影響
私の場合はANA VISA ワイドゴールドのマイペイスリボ停止のみで仮審査が通りましたが、銀行によってはクレジットカードのキャッシング枠の影響で希望の額が借りられな場合もあるようです。
1年間にローン返済に充てられる額というのは年収等で決まっており、キャッシング枠をローンとみなす場合があるかららしいです。
実際に借り入れしていなくても借り入れ可能額に影響を与えることがあるようなので、不要なキャッシング枠はつけないよう注意しましょう。
ポイント活動でクレジットカードを発行している方は自分のカード状況が把握できなくなっている可能性があります。私も普段使っていないカードの状況が怪しいです(^^;
住宅はともかく、良い土地はもたもたしているとすぐに購入されてしまいます。
そうならないように、住宅ローンを組む予定のある人は今一度自分のカードの状況を確認しましょう。
まとめ
ANA VISAワイドゴールドカードはANA陸マイラーの強い味方です。
ただし、その魅力を引き出す為の「マイペイすリボ」は住宅ローンの審査に影響を与えてしまいます。
住宅ローンを検討中の方はマイペイすリボを一時停止しておくのがよいかと思います。
- 借金・クレカ等の支払い遅延←悪影響絶大
- 借金・リボの残高あり
- リボ専用のカードの所有
- キャッシング枠付きのカード
- 消費者金融のカード発行履歴
リボ専用カードにはファミマTカードや三井住友VISAエブリプラスといったカードがあります。
これらはANA VISAワイドゴールドと違ってリボ設定の解除もできませんので解約を要求されることもあります。
解約時には解約証明書を入手しておきましょう。
ただし時間がかかることが多いみたいだから早めに準備しよう!
消費者金融のカードを使って返済遅延があるのは最悪ですが、発行自体もマイナス要因になると言われました。
他のサイトを見ると「過去の借入は返済が遅れておらず完済して入れば全く問題ない」と書かれているところもあるので、銀行によって審査のポイントが違うのかもしれません。
何か引っかかりそうな心当たりがある方は、金利だけでなく審査の通り安さも考慮して複数の銀行で見積・仮審査をしておいた方がよいかと思います。