2021年の初夏に群馬県万座温泉郷にある万座プリンスホテルに宿泊しました。
本記事では、「日本一の硫黄成分含有量」「絶景露天風呂」「日本有数の高山温泉」「27種類を超える泉質」と言った、温泉好きにはたまらない万座温泉と、私たちが宿泊したプリンスホテルの様子を紹介します。
※記事中の小さな写真はタップすると拡大されます。
万座プリンスホテル
万座プリンスホテルは、群馬県吾妻郡にある万座温泉郷内のホテルです。
万座温泉郷は標高1,800mに位置し、通年自家用車で行くことができる日本最高所の温泉として知られており、「星に一番近い温泉」と言われることもあるそうです。
車で万座プリンスホテルへ
私たちは静岡から自家用車で万座プリンスホテルまで行きました。
静岡や関東から万座温泉郷に行くルートは大きく分けて2つで、草津温泉側(東側)からの無料道路(浅間・白根・志賀さわやか街道)を通るルートと、軽井沢側(南側)から万座ハイウェーと言う有料道路を通るルートがあります。
私たちは行きは草津温泉側のルートを、帰りは軽井沢側のルートを通りました。
ただし冬季は通行止めになって軽井沢側ルート(有料)しか通れないらしいから気をつけてね!
公共交通機関で行く場合は新幹線等で軽井沢駅まで行き、そこから路線バスで行けるようです。
また、軽井沢駅からは宿泊者専用の無料バスも出ているようです。
午前・午後1本ずつと本数は少ないですが、無料で乗れるのはありがたいですね。
※最新の運行状況は公式ホームページでご確認下さい。
⇒万座プリンスホテル(アクセス)
飛行機で行く場合、最寄りの空港は松本空港
遠方から飛行機で行く場合の最寄り空港は、長野県の松本空港(信州まつもと空港)になります。
飛行機の本数自体は少ないですが、レンタカーを借りて高速を使えば2時間程度で万座プリンスホテルまで行けるようです。
ちなみにJALとFDAの共同運行便しか飛んでいません。
ホテルの設備
万座プリンスホテルの建物自体は年季が入っていましたが、客室やフロントなどきれいに清掃されていて気持ちよく滞在できました。
フロントの横には広いロビーが。
スキーシーズンにはここからそのままスキーに出れるようです。
宿泊者専用の待合室もありました。
ホテルは自然に囲まれており、客室やレストランから見える緑の山々にが見えます。
マッサージチェアやフットケアサロンもありました。
マッサージチェアのところに自販機もあります。
ソフトドリンクやビール、つまみのお菓子も売っています。
売店にはお土産物や飲み物、ちょっとしたお菓子などが売っていました。
混浴用の湯浴み着もここで売っています。
万座プリンスホテル東館ツインルーム
今回私たちが宿泊したのは「東館ツインルーム」です。
広さ19.2m2と、万座プリンスホテルで一番コンパクトな客室です。
東館は大浴場が近く、温泉好きの方に人気なようです。
客室からはきれいな緑が見えました。
クローゼットには金庫、スリッパ、浴衣、温泉用タオル、ファブリーズが入っていました。
館内は浴衣・スリッパで利用できるとのことです。
大浴場の共用露天風呂(混浴)を使う際にはタオルか湯浴み着の着用が必須です。
男性用は温泉に浸けて良いミニバスタオルが部屋にありましたが、女性用の大きいバスタオルはフロントでのレンタルが必要でした(100円)。
湯浴み着は売店で男女両方売っていました。(女性用1100円、男性用500円)
飲み物関連はほうじ茶とせん茶、冷蔵庫がありました。冷凍はできないようです。
アメニティは歯ブラシ、くし、髭剃り、綿棒と一式ありました。机の上にケトルもありました。
今回浴室は使っていませんがこんな感じです。
こちらも今回は使いませんでしたが、窓の下あたりにパネルヒーターがついていました。
温度は横についているバルブで調節できるようです。
カフェテリア「しゃくなげ」でビュッフェスタイルの夕食・朝食
今回の宿泊では夕食、朝食ともにホテルのレストランでいただきました。
利用したのはカフェテリア「しゃくなげ」です。
他にも中華レストランがあるようでしたが、私が行った時はコロナ禍の影響で(?)休業していました。
ビュッフェスタイルでしたが、料理は小鉢に分けられており、スタッフの方がとってくれる形でした。
郷土料理からカレーやラーメンのようなお子さんが好きそうなものまで色々あります。
朝食も夕食と同じレストランしゃくなげでビュッフェスタイルでした。
食後にはレストラン出口でコーヒーをもらって部屋に持って帰れます。
硫黄成分含有量日本一の酸性泉質!万座温泉
今回の滞在で一番楽しみにしていた温泉の紹介です。
万座温泉の泉質は酸性硫黄泉で硫黄成分の含有量が日本一と、かなり特徴的な温泉となっています。
ただし酸性度合が強いため、腎臓や肝臓が弱い方や極度の乾燥肌の方は避けた方が良いらしいです。
万座プリンスホテルには高地から夜間にはきれいな星空が見える絶景露天風呂が、万座高原ホテルには4種類の源泉が湧き出る石庭露天風呂があります。
ホテル間は500m程度なので歩いても行けますが、坂道なので車での移動がお勧めです。(11時~18時は1時間に1、2本シャトルバスも出ています)
また、どちらの温泉も混浴がある(というか万座高原ホテルは混浴がメイン)なので、入浴用のバスタオルをレンタルするか湯浴み着を着用する必要があります。
私たちは日中・夜間と2回ずつそれぞれの温泉に入りました。
明るい時間と暗い時間で雰囲気がかなり変わるため可能であれば両方楽しみたいところですが、1回ずつ行くとしたら
昼間に高原ホテルの石庭露天風呂に、夜間にプリンスホテルの絶景露天風呂に行くのをお勧めします。
星空や夕焼けがきれい!プリンスホテルの絶景露天風呂
まずは万座プリンスホテルの絶景露天風呂です。
源泉名:万座温泉・姥湯
※温泉の写真は撮ることができないため公式ホームページからお借りしています。
万座プリンスホテルには男性用露天風呂が2湯,女性用2湯,共用1湯、女性用屋根付き露天風呂1湯,内風呂が男女各2湯あります。
入口は男女別々で、中央に1つ混浴がある形です。
夫婦やカップル、家族で来ている方はみんなで景色と温泉を楽しむことができていいですね♪
ただし湯温が高くて短時間しかいられませんでした(^^;
混浴に入るためには湯船用のタオルか湯浴み着が必要です。
また、男性用露天風呂は混浴から丸見えなのでマナーとして必ずタオルを巻いておきましょう。
私たちは万座高原ホテルの温泉(こちらも混浴)にも行く予定だったので、便利そうな湯浴み着を購入しました。
大浴場の出入り口付近には冷水器もありました。
フロントやロビーなどに温泉の混雑状況モニターがありました。スマホからも見れます(チェックインしたときにQRコードが載った紙をもらいました)
4つの源泉が楽しめる!万座高原ホテルの石庭露天風呂
続いて万座高原ホテルの石庭露天風呂です。
※温泉の写真は撮ることができないため公式ホームページからお借りしています。
石庭露天風呂が8湯(共用7、女性専用1)、百選の湯という大浴場に内風呂男女各1,露天風呂男女各1ずつあります。
そして石庭露天風呂には4種類のことなる源泉が湧き出ています。
源泉名:万座温泉・姥湯(プリンスホテルと同じ)、竜泉の湯、大苦湯、嬬取の湯
プリンスホテルの湯と同様に源泉が高温なので温度調整をしているらしいですが、ぬる目の湯もあったのでゆったりつかれました。
こうして石庭露天風呂を楽しんだ私達でしたが、後ほどもう一度やってくることになります。
それは温泉から出た後に石庭露天風呂の説明を読んだからでした。
あれ?「温泉ソムリエのおすすめ入浴ポイント」って書いてある・・・・
- 「姥湯」⇒「竜泉の湯」⇒「大苦湯」⇒「嬬取の湯」の順で入ることで、源泉成分を身体に取り込みやすく、ご入浴後の保湿性も良くおすすめです。
- 酸性の強いお湯なので、初めから長湯せず、入ったり出たりを繰り返して徐々に身体を慣らしていきましょう。
- 一般的に温泉から出た後は体を洗い流さない方が良いとされていますが、万座の湯は硫黄成分が強いので体を洗い流してからおあがりください。
ということで日が沈んだ後にもう一度入りに行きました。
混浴には湯あみ着かバスタオルが必須!湯浴みは個別に手洗いしよう!
何度か書きましたが、万座プリンスホテル・万座高原ホテルの混浴ではホテルのレンタルバスタオル又は湯あみ着の着用が必須です。
水着での入浴は禁止されているためご注意下さい。
私たちは今回の記念と、また使うかもしれないからと言う理由で湯浴み着を購入しました。
湯浴み着のパッケージには「手洗いしてください」と書かれていましたが、ボロボロになったらその時だと考えて他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れて洗濯しました。
すると…
一緒に洗濯した衣類全てが強烈に硫黄臭くなったのです。
臭いが取れるまで何回も洗ったし、重曹につけたりいろんなことした…
さすが日本一の硫黄成分含有量です。。。
結局この匂いに耐えることができず、湯浴み着は捨てることになりました。
万座温泉はアクセスが大変だけどユニークな泉質で温泉好きにはたまらない場所
万座温泉は空港や駅から遠くてアクセスが大変ですが、泉質や景色など他では味わえない面白さがありました。
温泉好きの方はすごく楽しめると思います。
硫黄の匂いがすごいよ。体からも次の日まで硫黄臭したよ。