あなたの会社では、海外出張時に現地通貨で払ったお金の精算をどのようにしていますか?
私の勤めている会社では両替レシートがあれば①、なければ②が適用されます。
- 両替のレシート記載のレート
- 三菱UFJ為替レート(tts)
レートの違いはもらえるお金の違いになります。
特に流通量の少ない通貨ではレートに大きく差が出てくるので注意が必要です。
どれくらい変わってくるのか、本記事では具体例を出して解説していきます。
海外出張精算でもらえるお金の差
海外出張時に支払ったお金を精算する方法は企業によって異なります。
回答してくれた皆ありがとう!
【再掲🙇♂️海外出張精算に関するアンケート】
皆さんの会社では海外の現地通貨で支払ったお金ってどういう風に精算されていますか?
うちは
①両替時のレシート記載のレート
②ネットで公表されている三菱UFJの為替レート(tts)
の2つから選べます。その他の方は方法も教えて頂けると嬉しいです🙇♂️— カティー@SFC2019解脱 (@kattie_travel) October 18, 2019
「コーポレートカードで決済し、カード会社のレートが適用されるので過不足なし」
っていうのが一番正当な決済方法だと思った!
でも実際にはうちの会社と同じように、使った金額ともらえる金額の差が出そうな決済方法が多そうだったよ
それでは私の勤めている会社のように「両替レシートの提出」や「金融機関公表の為替レート」に基づいて清算する場合、レートの差によってどれだけ差が出てくるか考えてみましょう。
今回は先日私が行った4泊5日の台湾出張を例に計算してみます。
支払いはすべてクレジットカードで行ったとして、金額は「ホテル代+その他雑費」で約2万台湾ドル(7〜8万円)でした。
実際に支払ったお金
まずは実際にクレジットカードで支払ったお金がいくらか確認しましょう。
クレジットカード支払いのレートはカード会社のWeb明細などで確認できます。
今回は1台湾ドル=3.64円(3.6381円)だったので、実際にクレジットカードの支払いとして引き落とされる金額は
20,000 x 3.64 = 72,800円
です。
金融機関公表のレートの場合
次に金融機関公表のレートの場合を見てみましょう。
私の勤めている会社では⇒三菱UFJ為替レート(tts)から、出発日のレートを調べて使用します。
今回の出張では
1台湾ドル=3.51円
となっていました。
使用したお金が2万台湾ドルなので、清算して会社から振り込まれるお金はx3.51した値です。
20,000 x 3.51 = 70,200円
両替時のレシート記載のレート
最後に両替時のレシート記載のレートで清算する場合を考えてみましょう。
今回は成田空港の両替所で両替して、1台湾ドル=4.03円でした。
20,000 x 4.03 = 80,600円
費用比較まとめ
3つのパターンをまとめると次のようになります。(2万台湾ドル支払った場合)
項目 | レート | 金額(円) |
---|---|---|
実際に支払ったお金 (カード支払い) | 3.64 | 72,800円 |
金融機関公表のレート | 3.51 | 70,200円 |
両替でのレート | 4.03 | 80,600円 |
レートが良い(値が小さい)ほど円での支払額は小さく、レートが悪い(値が大きい)ほど円での支払額が大きくなります。
企業によっては「金融機関公表のレートx1.05」のように社内でレートを調整しているところもあるようです。
自分の会社ではどのように清算しているかチェックしてみましょう。
両替基礎知識
- ドル・ユーロのような流通量の多い通貨は日本で両替するとレートが良い
⇒出張精算のためのレシート作りは日本でも現地でも大きな差にはならない - 流通量の少ない通貨は現地で両替した方がレートが良い
⇒出張精算のためのレシートを作るなら日本の空港で両替すればOK! - レートは良くても別途手数料を取られる場合があるので注意
⇒出張精算には最も不利になる - 少額しか使わない出張の場合、両替手数料の方が多くなるケースがあるので注意
- 出張精算用の両替レシートを作ろうとして、レートの悪いところで大量に両替してしまうと損をするので注意(出張精算用の両替は少額でOK)
流通量が少ない通貨は日本で両替するとかなりレートが悪いです。
つまりこの両替のレシートを使えば(カードで)支払った料金の10%以上が上乗せ清算されます。